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ミイラ化した動物園 ― 人間だけではない、紛争地区の悲しい光景=ガザ地区 はてなブックマーク - ミイラ化した動物園 ― 人間だけではない、紛争地区の悲しい光景=ガザ地区

 遡ること2013年7月29日、イスラエルとパレスチナ自治政府は和平交渉を再開した。しかしガザ地区を事実上支配しているイスラム原理主義組織・ハマスとイスラエルによる衝突は止まることなく、イスラエルによるガザ地区への空爆が激しさを増していった――。
 人口170万人を超す人々が住むガザ地区、2014年のガザ侵攻における死者数は1,800人を超えその半数が子供だという。2014年8月26日に無期限停戦という形で一応収束したが、いつ再開されるともわからない空爆にガザの住民はひと時の安堵感を抱くことも困難である。そのような激しい紛争地区であるガザに存在する動物園の実態を2月2日イギリスメディア「Daily Mail」が報じた。

■戦争の被害を象徴する園内の犠牲者たち
 ガザ地区にあるここカーンユニス動物園では、空爆により従業員達が動物園内に来ることができず、動物たちは園内に置き去りにされて死んでいった。そして今もなお強烈な太陽の下で風化された動物たちがその哀れな姿のまま剥製化され残されている。
 動物園の人気者のライオンは生前の猛々しさを残したまま、檻の中で悲惨な姿のまま佇んでいる。横の檻ではミイラ化したヒヒの死骸が未だ自由を渇望しているかのように、その視線を塀の外へ向けている。ヤマアラシは、生前と変わらぬハリのある棘が生気のない身体から突き出ている。飢えによって死んでいった小さなサルは苦悶の表情を残したままの姿で展示されている。他の檻ではいつ死んだかも不明なワニの死骸を飼育員が調べている。
 施設のオーナー、モハメッド・アワイダ氏は、未だに園内の動物たちに最低限のケアをすることができない現状を嘆いている。
「2007年にここカーンユニス動物園はオープンすることができましたが、2008年の12月から激しさを増したイスラエルによる空爆により、たくさんの動物たちが死んでしまいました。それに加えて激しく続いた紛争の3週間の間、何百もの報復ロケットが飛び交い私たち飼育員は動物園に来ることができなかったため、動物たちは園内に置き去りにされ、たくさんの動物たちが飢え死にしてしまったのです」(動物園オーナーのアワイダ氏)

■動物園の悲惨な管理状況
 イスラエルとパレスチナの戦いはエスカレートしていき去年には1,960人ものパレスチナ人が、イスラエル側では67人もの尊い命が失われた。度々激化する紛争のため、再度飼育員たちは動物園に近づけなくなり、飢えや飼育放棄により多くの動物たちの生命が失われていった。
 ガザ地区では動物園を監督する行政の実体がなく、市民レベルの動物愛護運動もないに等しい。つまりこのカーンユニス動物園は官民から査察されることのない事実上無監督の動物園なのである。未だに動物たちは最低限のケアしかされておらず、館内に飼育員の姿はない。医療的な処置も隣国エジプトの獣医から電話越しに指示を受けて行われている。
 侵攻が激しさを増した当初、動物園には10体ものミイラ化された動物が当座しのぎとして展示されていた。しかし、ダチョウ、サル、カメ、シカ、ラマ、ライオン、トラなどの“主役”の動物を失った現在では、死んだ動物の数が、生きている動物の数を上回りそうな状況にまで追いやられている。



■悲惨な状況の中で培われてきた稚拙な剥製技術
 2009年、2頭のシマウマが空爆により命を失い、ガザ市内の動物園は代替えとして白のロバにペンキでクロのストライプを塗り、それをシマウマとして公開した。このニュースは世界中のメディアを賑わせたことも記憶に新しい。楽しみにしていた子どもたちへのせめてもの努力だったのだろうか。それともそうせざるを得ない現状に対する抗議だったのか、実際そこで関わった現場の人たちの気持ちを推し量ることはできないが、同じように動物園で行われている剥製技術もお粗末な技術レベルである。
 動物園のオーナーのアワイダ氏もガザ紛争がはじまった後に、初歩的な剥製技術を学びはじめたという。
「死んだ動物たちを剥製化するというアイデアはガザ紛争がはじまった後に生まれたものなんだ。それから私たちはネットで技術を調べるなど、試行錯誤しながらノウハウを学んできたんだ」(アワイダ氏)
 他にもここガザ地区で獣医を営むサミ・カーダー氏も9年前から剥製の仕事をはじめた。パレスチナによるイスラエルへの反乱時に、ブラウニーという名のキリンが死んだ時から剥製ビジネスに対して需要を見出したそうだ。
 剥製というよりはミイラと言っても過言ではない佇まいの動物たちは、その過程でホルムアルデヒドとおが屑が材料として使われているという。アワイダ氏は自身が剥製のエキスパートでないことを認識しており未だ棘のあるヤマアラシの加工には頭を悩ませるが、今日も剥製技術の向上に勤しんでいる。ここガザ動物園は、このような風変わりな方法を用いながらも紛争地域での経営をやりくりしようとしている。
 パレスチナ経済にとって、イスラエルのガザ地区への軍事攻撃と西岸地区への経済封鎖が大きく影響していると、国際連合貿易開発会議も報告している。政治情勢に大きく影響される現地の人々の心情は安全圏内で暮らす我々にとっては想像もできない。しかし戦争による被害をあえて展示する動物園は、ガザ地区に住む人々の心の癒しになり得るのだろうかという疑問が生まれてくる。
 この動物園の存在意義は、ここに住み続けなければいけない住民のためではなく、悲惨な現状を外国メディアを通して世界中に発信するためにあるのだろうか。ガザ紛争の陰で忘れ去られがちな戦争被害者である動物たちが、死んでなお見世物として展示されているここカーンユニス動物園――。いつか子どもたちが純粋に楽しめる場所になる日が来ることを願いたい。
via http://tocana.jp/2015/04/post_6190_entry.html
http://www.dailymail.co.uk/news/article-2936551/Sentenced-death-world-s-worst-zoo-Dozens-animals-starve-animal-attraction-Gaza.html


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