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「奇跡のリンゴ」は腐敗しない。自然栽培が第3の農業革命と言われる理由とは はてなブックマーク - 「奇跡のリンゴ」は腐敗しない。自然栽培が第3の農業革命と言われる理由とは

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病気になりやすく、栽培が難しいリンゴを無農薬、無肥料で実らせ「奇跡のリンゴ」として脚光を浴びた木村秋則さん。その木村さんがリンゴだけでなく、野菜やイネでも実践してきたのが「自然栽培」。今や世界中から「第3の農業革命」として注目されています。

■自然栽培とは
自然栽培は、有機肥料と有機農薬を使用する有機栽培と異なります。無農薬・無肥料で栽培をする方法で、自然のありのままの姿で自然の力を活かす方法です。
家で保存する野菜や果物。しばらく置いておくと腐敗してきませんか?それは一般栽培か有機栽培だからです。特に化学農薬を使用する一般栽培の野菜や果物は、腐敗しやすいのです。反対に自然栽培の場合は、腐敗せずドライフルーツのように枯れるのです。

・リンゴの腐敗実験
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※腐敗実験開始2か月後、一番左が木村氏「奇跡のリンゴ」、一般栽培である右側2つはカビが生えています。

・・・
なぜこのような結果になるのでしょうか?自然栽培と一般栽培では寄りつく菌が違うと考えられています。無農薬・無肥料だと発酵させる菌が寄りつきやすい。農薬・肥料を使うと腐敗させる菌が寄りつきやすい。

自然栽培は目が農薬で手が肥料の替わりです。
「自然栽培」=「一般栽培」ー「肥料・農薬・除草剤」+「手と目」

■農薬の恐怖
木村秋則さんが無農薬栽培をしようと思った大きな”きっかけ”は奥さんが農薬アレルギーで、家も出られず、体中がかぶれ、とても健康とは言えない状況で我慢し続けていたのを見かねたからです。
当然、農薬の使用量は国によって制限されていますが、それでも農薬は体に良いものではありません。表面を洗ったとしても作物が吸収しています。近年、日本人の免疫力が低下し、ガンやアレルギー体質の人が増えている一因が農薬ではないかと木村さんは言っています。
最近まで、日本は単位面積あたりの農薬使用量1位。2010年にようやく2位になったが、米国より17倍、農薬使用量が多い。
実は日本は農薬大国なのです。使用量が国の定めた基準以下といえども、諸外国の10倍以上の農薬を散布している実態があります。食物を通じて、間接的に口にするのですから、日本産だから安心とはとても言い切れません。

■オーガニックは優しくない
オーガニックは有機栽培のことですが、オーガニックで使用する有機肥料は作物に吸収され、その大半以上は亜酸化窒素として大気中に放出されます。これはオゾン層を破壊します。
また、このガスは二酸化炭素の310倍の温室効果をもっているため、オゾン層に穴を空けた上に、温暖化に拍車をかけます。オゾン層の破壊はご存知のように紫外線による皮膚の病気や目の病気を引き起こし、温暖化による環境被害を引き起こします。
また、有機肥料となる堆肥は完全な堆肥になるまで4,5年かかります。なので未熟な堆肥を使ってしまうことがあり、この場合、害虫を呼び寄せ、仕方なく農薬を使わなければならなくなります。
さらに有機肥料の中には硝酸態窒素となる成分が含まれています、これは大量に摂取すると酸欠を起こす成分として知られています。過去にベビーフードで赤ちゃんが酸素欠乏症でなくなる事故がありました。発がん性物質、糖尿病を誘発する可能性も指摘されています。
オーガニックは地球にも人にも優しいとは言えません。

■自然栽培のポイント:①土
木村さんの畑の土壌は一般栽培の2倍を超える微生物(バクテリア、菌)がいます。一握りの土に60億ものの微生物がいるそうです。その活動によって栄養分を供給してくれるのです。
この微生物が生育している状態の土に黒土があります。黒土とその下の層にある赤土がバランス良くあると良いのです。除草剤や農薬を使うと、微生物が減り、この土の状態が悪くなり、黒土ではなくなります。
木村さんの著書「百姓が地球を救う」にはこんな実例が紹介されています。一般栽培を10年以上続け、土が変わり、玉ねぎすら生育しない畑の農家から相談を受け、土を自然の状態に戻すことを行いました。
まず、麦を植えます。麦の根は1メートルほど伸びるので、土の中のこれまで投入した悪影響を及ぼす肥料・農薬・除草剤を吸い上げます。一方、同時に大豆を植えます。大豆には根粒菌という菌を集める働きがあり、大豆の根にくっつきます。これが土の中に窒素成分を与えます。これを繰り返すこと3年、土は良い状態になり、立派な野菜が育つようになりました。
また、肥料を過度に与えないため、しっかりと根を張り、雨風で倒れにくい、強い生育をするのです。有機栽培だと養分が過度にあり、根を張る必要がなく、同じようにはならない場合がほとんどです。
さらに、冷害に合わないように土の温度に合わせて、種を植える深さを変えることで、収穫の質が変わるということも分かってきています。
木村さんの自然栽培の本質は土にあります。

■自然栽培のポイント:②雑草
土と切っても切り離せないのが雑草の存在。この雑草に、生育に必要な微生物が寄りつき、微生物が必要な養分を土に与えます。
また、最適温度にする役割もあり、真夏のリンゴ農園で38度に外気温がなったときに、自然栽培では土の温度は25度でしたが、試しに雑草を刈ってみると33度と8℃も上昇したのです。雑草は猛暑からも守ります。
さらに、先述の「百姓が地球を救う」では、米栽培でカメムシの被害を雑草が救ったエピソードが紹介されています。カメムシはイネの穂が成熟する前に、実を吸ってしまうのですが、雑草があるとカメムシはイネには寄りつかず、害がありませんでした。イネの実がある程度硬くなってから雑草を抜くことで、立派な米を収穫できました。
雑草の性質を知り、上手く利用するのです。

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※自然栽培のリンゴ園には雑草が生い茂る

■自然栽培のポイント:③観察
毛虫を農薬で退治するのではなく、葉にできた卵を見つけて、地面に落とす。それは地中の虫の餌となり勝手に自然が処理してくれる。これだけで毛虫50,60匹退治したのと同じ効果です。目をつかって観察し、取り除くのです。
もう一つ目を使う驚きのポイントは葉脈、葉についている手相のような細い脈管が葉の表と裏にあるのですが、葉っぱの先を上に向けたときが枝の設計図、下に向けたときは根の設計図になるとのこと。葉脈の通りに枝を剪定すると、必ず、リンゴやミカンの実が実るそうです。
これは木村さん独自の観察眼による経験で確かな科学的根拠はありませんが、その好奇心と観察眼がなしえる全くオリジナルの育て方です。
栽培者の観察眼がポイントになります。

■第3の農業革命
木村秋則さんが提唱する自然栽培。目が農薬、手が肥料というのは、よく観察して、手間を惜しまず、自然と共生しながら、ときに適切に手を加えるということです。ポイントは①土、②雑草、③観察です。
戦後、日本は作物を大量に実らせる量を選択し、農薬、肥料をバンバン使う手法を行ってきました。その量が満たされると、売りやすい均一に形の揃った見た目重視の野菜や果実を提供することが当たり前になってきました。
世界の農業も同じ流れです。農業革命の初めは、「緑の革命」で化学肥料、農薬、農地整地、品種改良で収穫量のアップと安定供給を成し遂げました。第2の革命はバイオテクノロジーによる「遺伝子組み換え」です。これらは安全性が保障されておらず、また、種付けができないなど商業的な面で利用されたりと、完全な農業の姿とは言えません。
時代は変革期にきています。木村さんの自然栽培は第3の農業革命といわれ、21世紀の農業の形です。Natural Farming AK method(自然栽培AK)としてFAO(国連食糧農業機関)で認定されています。
最初に手間はかかるけど、土さえ自然に戻せば、地球環境に優しく、体にも優しく、且つ、生産コストの低い、素晴らしい農業になります。日本では、耕作放棄地が多いですが、農薬や肥料が薄れているので、逆に自然栽培に向いていると木村さんはいっています。TPPが始まり、これからの農業のあり方が問われていますが、農業の仕組み自体をも変える可能性を秘めた自然栽培にこれからも注目です。
 via http://spotlight-media.jp/article/214663481823359728


・"奇跡のリンゴ"の木村秋則、「敢えて歯をいれない」その理由に考えさせられる
 http://spotlight-media.jp/article/209695076881783631
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