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児童文学の金字塔『ズッコケ3人組』シリーズ完結に読者・作り手の抱く想いとは はてなブックマーク - 児童文学の金字塔『ズッコケ3人組』シリーズ完結に読者・作り手の抱く想いとは

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 小柄で短気な八谷良平(ハチベエ)、メガネでやせ型・学者タイプの山中正太郎(ハカセ)、体が大きくてのんびり屋の奥田三吉(モーちゃん)の3人が織り成す、那須正幹の児童書シリーズ『ズッコケ三人組』。児童書のパイオニアと言える同シリーズが、2015年12月1日(火)に発売された『ズッコケ熟年三人組』で遂に完結を迎えた。大ベストシリーズの終幕に、読者それぞれの『ズッコケ』に対する想いが溢れている。

 1978年に『それいけズッコケ三人組』でスタートした『ズッコケ』シリーズ。発売当時の日本には、マンガ的なイラストがついた書籍はまだなく、眉をひそめる大人もいたという。しかし子どもたちは大歓迎。“子どもが自分から進んで読む本”として大ブームを巻き起こした。1冊読み切りのストーリー、年に2度の定期刊行という形式も人気の要因の1つだろう。ちなみに、あとがきに次巻の予告スタイルをとったのも、児童書では『ズッコケ』シリーズが最初だと言われている。子どもが読みたくなる工夫を随所に取り込んだ『ズッコケ』シリーズは、ドラマ化・アニメ化・映画化もされ、誕生から40年近く経った今も読み継がれる、累計2,500万部を超えるシリーズに。モデルエリアとなった広島県の西広島駅には、ハチベエ・ハカセ・モーちゃん三人の像が建てられている。

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 現在は活動を終了したが、約45,000人の会員数を誇るファンクラブも存在する。入会方法は、単行本の巻末にある「ズッコケ三人組常識テスト」に答えるというもの。常識テストには、「『とびだせズッコケ事件記者』でモーちゃんがケーキを食べた風月堂とメルシー、あなたはどちらがおいしいと思いますか? またその理由は?」など、全巻読破して回答したくなるようなユニークな問題も。今でもこの解答用紙と切手400円を送ると、ズッコケファンクラブ手帳が送られてくる。

 40年近くの歳月の中、これまで数多のファンレターが全国の子ども達から送られてきたという。驚くのは、ファンレターに記された子ども達のリクエストやアイデアを取り入れて完成した『花のズッコケ児童会長』、『ズッコケ三人組の大運動会』、『脅威のズッコケ大震災』といった作品があること。さらに、「名前を使ってほしい」といったリクエストもあり、『ズッコケ文化祭事件』に登場する童話作家の“新谷敬三”、『ズッコケTV本番中』でモーちゃんたちを厳しく指導した“カメラの亀ちゃん”、大阪で不良に絡まれた三人組を助けた“津田経子”などが生まれたというエピソードも。このように、著者の那須、そして編集部を含めた作り手と読者との距離が近かったというのも、愛され続けてきた要因だろう。

 2004年には、シリーズ50巻目の『ズッコケ三人組の卒業式』でひと区切りを迎えることになった『ズッコケ』シリーズだったが、ファンからの切望を受け、翌年には『ズッコケ中年三人組』シリーズとして復活。同シリーズは、小学校の卒業から28年後の40歳からの三人を描いた物語。

 中年になったハチベエは、継いだ八百屋をコンビニに転換、店長として働いたのち、なんと市議会議員選に出馬している。プライベートでは同級生の安藤圭子と同窓会で再会し、できちゃった結婚。浮気未遂などもあったものの、なんと最終巻ではハチベエの長男に子どもが生まれおじいちゃんに。

 ハカセは大学院を修了するも、胸に抱いていた学芸員への夢は諦め、教員になることを選択。私生活では、東京から戻ってきてインテリアコーディネーターをしていた同級生・荒井陽子と44歳で結婚。47歳で子どもに恵まれる。

 モーちゃんは大阪で就職するが、勤めていた会社が倒産。妻子とともにミドリ市の母親の家に身を寄せることに。アルバイト生活を余儀なくされるが、ハカセの妻となった陽子の紹介でインテリア会社に再就職。私生活では、9歳年下のチャキチャキした奥さんと結婚する。

 中年、そして熟年を迎え、それぞれに家族ができ、親として成長した新たな三人組を垣間見ることができる。しかし、哀しいまでのリアリティーがあることも確か…。そこには、那須が小学生編から守ってきた姿勢がそのまま貫かれている。子どもの要望は聞くが、おためごかしではない。夢物語のような話はなく、ハチベエが大会社の社長になったり、モーちゃんがタレントになったりしているわけではないし、花山町は駅前商店街がシャッター通りとなりつつある。それを打開しようと、ハチベエは商店街代表として市会議員に立候補し、駅前再開発に関わっていくようになるのだ。ほかにも裁判員制度や、痴漢冤罪事件、子どものいじめ被害、晩婚や高齢出産など、リアルな同時代の社会的な問題も描かれる。それは資料を読みこみ、取材をおこない、題材をよく調べてから作品に取り入れてきたから。『熟年三人組』で描かれる、2014年に発生した広島の土砂災害の被害地取材ももちろん敢行。被害にあった生徒をハカセが探して歩く場面は、教師だった著者の父が広島の原爆投下後、生徒を探しに行った話も重ね合わせている。

 貫かれる姿勢はもちろんリアリティーだけではない。大人になった三人も、『小学生編』と同じく協力して様々な問題に立ち向かっていくのだ。

 そんな『ズッコケ熟年三人組』には、『小学生編』のゲストキャラも再登場する。シリーズ3作に登場した怪盗Xと再対決したり、『ズッコケ中年三人組 age41』では、『ズッコケマル秘大作戦』で三人をとりこにした魔性の女の子・北里真智子、『age45』では『ズッコケ山賊修行中』でくらみ谷から戻ってこなかった堀口青年、『age49』では『ズッコケ心霊学入門』でポルターガイスト現象を起こしていた、後輩の恒川浩介が登場するなど、ファンにとって思い出深い人物たちにまた出会うことができる。

 ついに完結を迎えた『ズッコケ』シリーズに対してファンからは、「ズッコケまだ続いてたのかよ! 思わず買っちゃった」「30年ぐらい読んでなかったシリーズだけど、久しぶりに読んでみようかなと思い、手にしました」「小学時代から愛読してきた『ズッコケ』シリーズ。中年編は生き生きとした感じがなくなり、寂しかったものの出るのが楽しみだった。これでもう3人組の新しい物語が読めないと思うと寂しいなぁ」「子供の頃読んでいたズッコケ三人組が、気づいたらズッコケ中年三人組になり、ズッコケ熟年三人組になっていたっていうのも感慨深い」「全然知らなかったけどズッコケ三人組シリーズって完結してたらしい。もう1回最初から読み直してみよう」など、思わず購入したという声、感慨深いという声、もう一度読み直してみようといった声など、かつての小さな子ども達それぞれの声が聞こえてくる。

 また、読み終えた人からは「終わっちゃった。熟年といわれる年だけど、でも3人ともまだ半熟だって言いながら仲良くしてるシーンが好き。ズッコケ三人組が変わらないことにホッとする」「広島の水害の辺り読んでたらじわっと涙出そうになったよ」「読者をいやーな気分にさせてくれる、ズッコケらしい、那須正幹らしい話だったので満足」「那須先生が書かれた三人組に出会えて良かったと思っています。感謝」「ラストという事実をすんなり受け入れる事が自分はできました。今後もズッコケシリーズが色褪せる事はありません」といった感想が聞かれた。

 子どもの頃に『ズッコケ』と出会ったのは読者だけではない。『ズッコケ』と出会い、大人になり、那須と共に作り手として『ズッコケ』シリーズに関わってきた編集部の人達の声も紹介しよう。三人組がなかなか登場せず、北京原人の骨が見つかった事件について延々と書かれた異色作が『ズッコケ財宝調査隊』。夏休みに三人はモーちゃんの親戚の家に泊まりに行くのだが、そこでモーちゃんのおじさんの死や、ダムの底に沈んでしまった村などをめぐった謎解きが始まるという、深く緻密な構成で描かれている1冊。「小学生の頃の初読で、『なんだか大人の本を読んだ…!』とかなり心に刺さりました」との声。

 謎めいていてかわいらしく、三人組が心を奪われてしまう転校生の北里真智子が登場したのが、『ズッコケマル秘大作戦』。実は親が借金取りから逃げていて、転々と転校を続けているという、表に出せないかわいそうな事情がある少女なのだが、三人それぞれに「あなたのマコより」とメッセージを送った行動に「女子に興味なさそうなハカセやモーちゃんのハートまでつかんだ、小学生とは思えない魔性っぷりに衝撃を受けました」という編集部の人も。

 さらに、ハカセのお見舞いのプレゼントがすりかえられたことから三人が事件に巻き込まれる『こちらズッコケ探偵事務所』。「決定的な証拠は、ブタのぬいぐるみの中から出てくるのですが、それが…。ハカセってあんなに頭よさそうなのに、学校の成績は本当にダメなんだなということが明らかになって衝撃を受けました」との理由でおすすめする編集部員も。

 Twitterの“#あなたの大好きな児童文学教えてください”といったハッシュタグには「そらもう『ズッコケ三人組』よ!」「『ズッコケ三人組』。図書館にあったの全部読破しましたよ!」といった声が当然のように上がっている。様々な経験を経て“成長”し、その“成長”を持って終わらせる同シリーズ完結の理由を、那須は「老人になっていく三人を描きたくなかった。平和な世の中だからこそ生き生きと活躍できたキャラクターだったから」と語っている。

 ついに終結を迎えた『ズッコケ』シリーズを読み返し、幼い頃とまた違った感覚で読むのも一興だろう。「我が家の子供たちも29歳と26歳になっている。よく読み聞かせをしたもんです。声や演出をして。親の私自身も面白いと思った」といった声があるように、この児童文学シリーズの金字塔は、子から子へ、後世にも読み継がれていくことだろう。シリーズが終わっても決して作品が色褪せることはない。『ズッコケ』シリーズよ永遠に。
 via http://ddnavi.com/news/290744/a/

・それいけ!ズッコケ三人組HP(ポプラ社) :http://www.poplar.co.jp/zukkoke/

・ズッコケ三人組:Wikipedia 

・ズッコケ中年三人組:Wikipedia
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ついに「ズッコケ三人組」シリーズが完結へ!最新刊は50歳になった3人が土砂災害に尽力 はてなブックマーク - ついに「ズッコケ三人組」シリーズが完結へ!最新刊は50歳になった3人が土砂災害に尽力

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今年12月に、「ズッコケ三人組」の最終巻が出版される予定となっている。

■1978年にシリーズ開始
「ズッコケ三人組」は、1978年に出版された児童文学。
ハチベエとハカセ、モーちゃんという小学6年生の男児3人が繰り広げる物語で、2004年までに50巻が出版された。累計発行部数2500万部超と国内児童文学で最大のベストセラーとなった。
作者の那須正幹さんは33歳からズッコケ三人組を書き続けており、今年で73歳となる。

■現在は、「ズッコケ中年三人組」を毎年刊行
2005年からは、40歳となった三人の物語「ズッコケ中年三人組」シリーズが刊行。
子どものイジメや不登校問題、市議選への出馬など、大人ならではのテーマで三人が活躍。毎年1歳ずつ年を取る設定となっており、今年12月発売予定の最終巻では三人は50歳になる。
ネット上には「ズッコケ三人組って今年50歳なのかよ」「年々年食ってたんすな」「まだ続いていたんだ」など、三人が中年になっても活躍していることを驚く声が寄せられていた。

■題材は「広島の土砂災害」
最終巻は、昨年8月に発生した広島市の土砂災害が題材。中学教師の「ハカセ」が土砂災害に遭遇し、ボランティアの「ハチベエ」や「モーちゃん」と一緒に復興支援に尽力する。
作者の那須正幹氏は、最終巻への思いを次のように語った。
 ”復興に向けて力を合わせる住民らの物語を書きたい”
那須氏は広島生まれ。3歳のころに爆心地から3キロの自宅で被爆しており、原爆投下後に教え子を探す父の姿が広島の土砂災害で安否不明者を探す人々の姿と重なったという。
 via http://irorio.jp/nagasawamaki/20150817/253013/

◆那須正幹さん「ズッコケ三人組」 子供と勝負、だから愛された
 http://www.sankei.com/life/news/150302/lif1503020031-n1.html

・それいけ!ズッコケ三人組ホームページ-ポプラ社:http://www.poplar.co.jp/zukkoke/index.html

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